2022年 ISC2 Blog 和訳

2022年12月20日

サイバーセキュリティでのキャリアを考えていますか?4つの質問に答えてください。

経済や雇用市場にとらわれず、サイバーセキュリティにおいてのキャリアは無限に近い可能性を持っています。昨今、世界中でサイバーの安全が脅かされており、サイバーセキュリティの専門家がかつてないほど必要とされています。最新の調査では、戦力となる人材に大きなギャップがあることが明らかになりました。世界の需要に応えるためには、270万人のサイバーセキュリティ専門家が必要です。1

データからのメッセージは明らかです。サイバーセキュリティは、熟練した専門家を切実に必要としており、そのために組織が損失を被っているのです。最近の調査によると、過去1年間に64%が収益の損失や罰金につながった侵害を経験しています。2

最も課題となっているのは、有能なサイバーセキュリティの専門家を見つけ、会社に留まってもらうのが困難なことです。

  • 60%がサイバーセキュリティの人材確保に苦労している
  • 52%が優秀な人材の確保に苦労している
  • 67% が有能なサイバーセキュリティ候補者の不足がさらなるリスクを生むことを懸念している
サイバーセキュリティの分野でチャンスがあることは明らかです。しかし、自分がその分野で成功するために必要な資質を持っているかどうか、どうやって判断すればいいのでしょうか?サイバーセキュリティの仕事は、高給、安定、豊富な機会など多くのメリットがある一方で、非常に高いスキルを要求される仕事でもあります。

サイバーセキュリティのキャリアが自分にとって正しい道かどうかを判断するために、自分自身に問うべき4つの重要な質問について見てみましょう。

1.自分には能力があるのか?

サイバーセキュリティの専門家は、常に仲間やリーダーと議論し、自分の仕事を見直します。社内だけでなく、外部のステークホルダーとの協働が求められます。そのため、サイバーセキュリティの分野では、強力なコミュニケーターが活躍するのです。

また、日々の業務でクリティカルシンキングスキルを発揮する必要があります。サイバー攻撃を防ぐには、インシデントを分析し、組織のセキュリティ体制を精査する能力が不可欠です。

2.自分の性格が合っているか?

学び続け、成長し続けたいという気持ちがあれば、サイバーセキュリティの世界で大きく羽ばたけるはずです。常に最新のトレンド、テクノロジー、組織が直面する課題の最前線にいることが期待されます。
もうひとつの重要な特徴は、粘り強さです。悪者とサイバーセキュリティの専門家が絶えず繰り広げるいたちごっこでは、たとえすぐに望む結果が得られなくても、その方針を維持することが重要です。

3.速いペースで対応できるだろうか?

サイバーセキュリティは、予測可能な仕事を探している人のための分野ではありません。環境は日々変化しています。犯罪者や悪質業者は、常に戦術を練り直し、組織に侵入したり攻撃したりする新しい方法を見つけ出しています。成功のためには、変化と挑戦への強い関心が不可欠です。

4.世界をより安全な場所にすることに貢献したいだろうか?

サイバーセキュリティの仕事には、利他的な要素があります。簡単に言えば、金銭的な利益や間違った栄光のために個人や組織を利用しようとする悪者から世界を安全に保つことです。サイバー上の危険から人々や組織を守りたいという思いは、この分野に入るのにうってつけの動機となります。

サイバーセキュリティの具体的な職種と、この分野で働くために必要なことを学ぶために、電子書籍「Is a Career in Cybersecurity Right for Me?(サイバーセキュリティのキャリアは自分に合っているのか?)(英語)」をダウンロードしましょう。

1ISC2 2021 Cybersecurity Workforce Study

2Fortinet 2022 Cybersecurity Skills Gap Global Research Report

原文記事:
https://blog.isc2.org/isc2_blog/2022/11/considering-a-career-in-cybersecurity.html